相続手続き100チェックリスト No.49。航空会社のマイルは自動的に家族へ移りません。ANAは死亡日から180日以内に必要書類一式を揃え、JALは消印日時点で有効なマイルを所定の郵送手続きで法定相続人の口座へ移します。故人のパスワードで利用せず、提携カード、発券済み航空券、航空会社独自ポイントを分けて確認します。
死亡後のANA・JALマイル相続|期限・書類・手順
- 期限
- ANAは死亡日から180日以内/JALは消印日時点の有効マイルが対象
- 手続き先
- ANA・JAL等の各マイレージ事務局(郵送)
No.49 ANA・JALの重要な違い
- 確認項目
- 公式取扱い
- ANA期限
- 死亡日から180日以内に書類一式を揃える
- ANA基準残高
- 手続完了時点で有効なマイル
- JAL基準残高
- 必要書類の投函日(消印日)に有効なマイル
- 相続先
- 法定相続人本人のANA・JAL口座
- カード
- クレジット機能の死亡・退会手続きは別
ANAは180日、JALは消印日を確認
同じ「マイル相続」でも期限の基準が違います。ANAは死亡日から180日以内に必要書類がすべて揃った申請が必要です。JALは投函日(消印日)に有効なマイルが対象なので、どちらも早く準備します。
家族プログラムに登録していても自動移行ではありません。野田市・柏市・流山市・松戸市とも市役所ではなく、航空会社のマイレージ事務局へ郵送します。
マイルを相続する9STEP
- 1
会員カード・アプリ・メールから航空会社と会員番号を特定する
- 2
マイル・ポイント残高と個別の有効期限を記録する
- 3
相続放棄を検討中なら利用・交換せず専門家へ相談する
- 4
受取人となる法定相続人を決め各社へ入会する
- 5
クレジット機能付きカードを各社所定の順序で退会する
- 6
退会届・相続申請書・合意書・チェックリストを入手する
- 7
戸籍・法定相続情報・本人確認書類を揃える
- 8
期限と消印を確認し追跡できる方法で郵送する
- 9
移行残高・新しい有効期限・カード解約を確認し記録する
誰が必要か
亡くなった方がANAマイレージクラブ、JALマイレージバンクその他の航空会社プログラムに加入し、有効なマイルや航空会社独自のポイントを保有していた場合に、法定相続人が確認します。会員カード、提携クレジットカード、航空会社アプリ、予約メール、搭乗記録から会員番号を探します。
最重要:ANAとJALでは期限の基準が違う
| 航空会社 | 期限・残高の基準 |
|---|---|
| ANA | 死亡日から180日以内に必要書類がすべて揃った申請が必要。相続対象は手続完了時点で有効なマイル |
| JAL | 公式手続ページに死亡後の一律申請期限の記載はないが、必要書類を投函した時点(消印日)で有効なマイルが対象 |
ANA公式案内は180日の受付期間を明記し、期限内に書類一式が揃っていることを求めています。戸籍の取得やカード会社の退会に日数がかかるため、残高の確認を待たず先に書式と必要書類を確認します。
JAL公式案内は消印日時点の有効マイルを対象としています。マイル自体には有効期限があるため、JALも早めの申請が安全です。
相続放棄を検討している場合は、故人の認証情報でログインしてマイルを利用・交換せず、原則3か月の期間にも注意して専門家へ相談します。
ANAマイルの相続手続き
ANAでは、法定相続人が有効なマイルを所定手続きで相続できます。相続人がANAマイレージクラブ未入会の場合は先に入会し、10桁のお客様番号を申請書へ記載します。
ANAへ送るもの
- ANAマイレージクラブカード退会届・マイル相続申請書
- マイル相続手続きチェックリスト
- 死亡日と相続人の続柄が分かる書類のコピー1点(6か月以内発行の戸籍謄本・戸籍抄本・法定相続情報一覧図のいずれか)
- 相続者本人を証明する指定書類のコピー1点
本人確認書類には種類ごとの注意があります。マイナンバーカードは表面のみ、住民票の個人番号や資格確認書の記号・番号等は判別できないようにして提出します。通知カードは本人確認書類になりません。
ANAで特に注意すること
- 代理申請不可:相続者本人が申請します。
- 分割相続不可:複数人へマイルを分けて移すことはできません。
- 有効期限切れは対象外:手続完了時に有効なマイルだけが対象です。
- 相続後の期限:グループ1は手続完了から36か月後の月末、グループ2~3は12か月後の月末、グループ4は6か月後の月末です。
- 所要時間:書類郵送後、公式案内では約2週間です。
クレジット機能付きANAカードは、先に各クレジットカード会社で退会手続きを行います。マイル相続、カード解約、家族カード・ETC・公共料金の変更を一つの手続きだと考えないでください。
JALマイル・e JALポイントの相続手続き
JMB一般規約第14条は、会員死亡時に法定相続人が所定手続きで有効なマイルを相続できると定めています。JALの手続きはWeb完結ではなく、合意書・退会届と必要書類の郵送です。
JALへ送るもの
- 合意書
- JALマイレージバンク退会届(マイル相続用)
- 被相続人の除籍謄本または戸籍謄本(コピー可)
- 相続人が故人と同じ戸籍にいない場合は相続人の戸籍謄本
- 戸籍に代える場合は法定相続情報一覧図
- 相続先となる法定相続人のJMBお得意様番号
相続人がJMB未入会の場合は先に入会し、9桁のお得意様番号を合意書へ記載します。合意書はマイルに加えてe JALポイントも相続申請の対象としており、他の法定相続人から申出があった場合の対応を申請者が引き受ける内容です。
JALで特に注意すること
- JALカードを先に退会:クレジット機能付きJALカード会員は、カード退会前に相続書類を送っても受け付けられません。
- 基準日は消印日:投函時点で有効なマイルが相続対象です。
- 相続後の期限:マイルは手続完了日の36か月後の月末、e JALポイントは12か月後の月末です。
- 所要時間:公式案内では書類確認後約1週間です。
- 提携カード:各提携会社にも別途連絡します。
家族プログラムと相続は別
ANAカードファミリーマイルやJALカード家族プログラムは、登録家族が特典交換時にマイルを合算するための仕組みです。故人のマイルが自動的に家族へ移る制度ではありません。死亡後は、通常の家族合算操作ではなく、各社のマイル相続手続きを行います。
ANAカードファミリーマイルは死亡等の戸籍上の変更による登録変更・退会を案内しています。JALカードは本会員の死亡時に家族会員と家族プログラムも終了するため、カード退会とマイル相続の順序を確認します。
マイル以外の残高・資格を分ける
| 項目 | 取扱い |
|---|---|
| ANAマイル | 法定相続人が180日以内に所定申請 |
| ANA SKY コイン・会員ステータス等 | マイル相続と同じとは限らない。ANAへ対象可否を確認 |
| ANA Pay残高 | 別の相続手続き。先にAMC退会・マイル相続を完了し、死亡日から180日以内に申請 |
| JALマイル | 法定相続人が所定の郵送手続き |
| e JALポイント | JALの合意書と公式案内で相続対象 |
| JAL Life Statusポイント | マイルと異なり、公式案内では家族合算・相続不可 |
| 提携先ポイント | Ponta、WAON、カード会社ポイント等は各発行元の規約で別に確認 |
ANA Pay公式FAQは、残高相続には法定相続人のANA Payアカウントが必要で、ANAマイレージクラブの退会・マイル相続が未完了だと手続きできないと案内しています。
特典航空券・予約済み旅行
発券済みの特典航空券、アップグレード、ツアー予約は未使用マイル残高と分けて確認します。ANAは、退会会員のマイルで発券した特典航空券について、マイル相続手続完了後は払戻しできないと案内しています。予約番号、搭乗者、出発日、税金・手数料の支払カードを記録し、相続申請前に航空会社へ扱いを確認します。
必要書類・情報の共通チェック
- 故人のANA・JAL会員番号、カード、アプリ、登録メール
- マイル・ポイント残高とそれぞれの有効期限
- 死亡日と続柄を証明する戸籍、除籍、法定相続情報一覧図
- 相続者の本人確認書類
- 相続者本人のANA・JAL会員番号
- 航空会社所定の退会届、申請書、合意書、チェックリスト
- 発券済み特典航空券、予約、クーポン、ツアーの情報
- 提携クレジットカード、家族カード、ETC、継続決済
- 書類の送付日、追跡番号、消印、控え、完了通知
費用
ANA・JALの公式相続案内にはマイル移行の申請手数料は掲示されていません。戸籍等の取得費、コピー代、郵送料がかかります。追跡できる郵送方法を使い、提出書類一式の控えを保管します。
野田市・柏市・流山市・松戸市の管轄・問い合わせ先
4市とも市役所・空港・旅行会社はマイル相続の窓口ではありません。住所地にかかわらず、故人が会員だった航空会社のマイレージ事務局へ申請します。クレジット機能付きカードは、カード発行会社の死亡・退会手続きも別に必要です。
窓口情報の確認日:2026年8月29日。送付先、書式、受付条件は申請直前に各社の最新公式ページで確認してください。
相続税上の記録
国税庁は、相続税の対象となる財産を「金銭に見積もることができる経済的価値のあるすべてのもの」と説明しています。一方、航空会社の相続ページはマイルの個別の税務評価方法を示していません。残高が多い場合は、死亡日時点の残高、利用可能な特典、移行条件を記録し、税務署または税理士へ評価方法を確認してください。
自分でできるか
法定相続人が決まり、戸籍関係と相続先の会員番号を準備できれば、通常は相続人本人が郵送で進められます。特にANAは代理申請を受け付けないため、申請者本人がチェックリストを確認します。
専門家に相談した方がよいケース
- 相続放棄を検討している
- 複数の法定相続人間で受取人が決まらない
- ANAの180日期限が迫っている、または過ぎている
- 会員番号・残高・登録住所が分からない
- 高額なマイル、複数社のポイント、法人出張のマイルがある
- 発券済み航空券や旅行中の予約がある
- 相続税評価を含め遺産分割への記載方法が分からない
注意点
- 故人としてログインしない:パスワードを使って家族が交換・発券しません。
- ANAは180日:残高照会を待たず書類準備を開始します。
- 有効期限を記録:申請中にも失効し得るため各マイルの期限を確認します。
- 一人の口座へ移す:ANAは分割相続不可、JALの合意書も一人の法定相続人への移行を前提とします。
- カード解約と分ける:ANAカード・JALカード・提携カードを先に所定順序で処理します。
- 家族合算と混同しない:死亡時は相続手続きが必要です。
- 他の残高を分ける:ANA Pay、e JALポイント、Life Statusポイント、提携ポイントは取扱いが異なります。
よくある質問
ANAマイルは死亡から180日を過ぎても申請できますか
現在のANA規約は、死亡日から180日以内に相続権を証明する書類を提示し、期間内に申出がなければ積算マイルを取り消すとしています。期限前に必要書類を揃えて申請してください。すでに経過している場合は、申請可能と断定せずANAへ個別相談します。
JALにも死亡後180日の期限がありますか
現在のJAL公式相続ページには、ANAと同じ180日の一律期限は記載されていません。ただし消印日時点で有効なマイルが対象なので、有効期限前に早く郵送します。
兄弟で半分ずつ受け取れますか
ANAは分割相続不可です。JALも合意書で一人の法定相続人の口座へ申請する形式です。遺産分割上の調整は相続人間で別途行います。
相続人がANA・JAL会員でなくても大丈夫ですか
申請前に相続先となる本人が各社へ入会し、ANAは10桁、JALは9桁の会員番号を申請書へ記載します。
空港カウンターや市役所でできますか
できません。4市の住所地にかかわらず、各社所定の書式を用意してマイレージ相続窓口へ郵送します。
関連する相続手続き
参考にした公式情報
- ANA「マイルの相続」
- ANA「ANAマイレージクラブ会員規約」
- ANA「ANAカードファミリーマイル」
- ANA Pay「残高の相続手続き」
- JAL「ご利用案内・お手続き」
- JAL「JMB一般規約」
- JAL「合意書と退会届(マイル相続用)」
- JALカード「会員が亡くなった場合の手続き」
- JALカード「JAL Life Statusプログラム」
- 国税庁「相続税がかかる財産」
- 裁判所「相続の放棄の申述」
情報確認日:2026年8月29日
規約、書式、郵送先、必要書類、有効期限は変更されます。申請直前に各社の最新公式案内を確認してください。