相続手続き100チェックリスト No.46。故人名義のクレジットカードは家族も使わず、カード裏面・利用明細に記載された発行会社へ死亡を連絡します。退会しても未払金や元の継続契約は消えません。家族・ETCカード、スマホ決済、ポイント、電子マネーも確認します。4市とも市役所は窓口ではありません。
No.46 解約前の確認項目
- 確認項目
- 確認する内容
- 発行会社
- カード裏面・明細の会社名と公式窓口
- 未払金
- 一括、分割、リボ、キャッシング、未計上分
- 継続決済
- 公共料金、通信、保険、サブスクの変更
- 付帯カード
- 家族、ETC、スマホ決済、交通系IC
- 残高・特典
- ポイント、マイル、電子マネーの扱い
- 一体型カード
- 銀行口座、キャッシュカード等の別手続き
カードを切る前に発行会社へ連絡
カード現物を裁断しても契約は終了しません。Visa・Mastercard等のブランドや市役所ではなく、実際にカードを発行し請求している会社へ死亡を連絡します。
家族でも故人名義カードを使わず、未払金、継続決済、家族・ETCカード、ポイント、電子マネーを確認してから、会社の指示に従って退会・処分します。
クレジットカードを整理する8STEP
- 1
財布・郵便物・口座・メールからカードと発行会社を洗い出す
- 2
本カード、家族カード、ETC、スマホ決済の利用を止める
- 3
未払残高、未計上利用、継続決済を確認する
- 4
公共料金・通信・保険等の支払方法を各契約先で変更する
- 5
ポイント、マイル、電子マネー、交通系ICの扱いを確認する
- 6
カード発行会社へ契約者の死亡を連絡する
- 7
案内された書類を提出し、退会・残高処理を進める
- 8
最終請求と退会完了を確認してからカードを処分する
誰が必要か
亡くなった方がクレジットカードを契約していた場合に、相続人または親族がカード会社へ死亡を連絡し、利用停止・退会、残高確認を行います。家族カード、ETCカード、スマホ決済、交通系IC・電子マネー機能、銀行口座一体型カードも一緒に確認します。
期限
死亡から何日以内という全国一律の法定期限は確認できません。ただし、カードが利用可能なままだと不正利用の危険があり、年会費や継続決済も発生し得ます。カードを見つけたら家族も利用せず、発行会社へ早めに連絡してください。
リボ・分割・キャッシング等の債務が多く、相続放棄を検討する場合は、相続放棄の原則3か月の期間にも注意します。債務を自己判断で支払う前に、カード会社への残高照会と専門家への相談を優先します。
最初にカード発行会社を特定
連絡先は、Visa、Mastercard、JCB、American Express等の国際ブランドとは限りません。銀行、百貨店、航空会社等の提携カードでも、カード裏面や利用明細に記載されたカード発行会社が窓口です。
JCBの死亡時退会案内も、カード裏面に発行会社の電話番号がある場合は、その発行会社へ連絡するよう案内しています。カード現物が見つからない場合は、預金通帳・口座明細、郵便物、メールから請求会社を調べ、紛失・盗難窓口を含む公式窓口へ連絡します。
カードを切る前に確認するもの
- 本カードと同じ契約にひもづく家族カード・ETCカード
- Apple Pay、Google Pay等に登録したカード情報
- 公共料金、通信、保険、サブスク等の継続決済
- 一括・分割・リボ・キャッシング、未計上利用、年会費
- ポイント・マイルと電子マネー・交通系ICの残高
- 銀行口座・キャッシュカード一体型か、法人・事業用か
現物を裁断しても契約は終了しません。カード番号、発行会社、付帯機能、申出日を控え、会社から処分・返送の指示を受けてから対応します。
家族でも故人名義カードを使わない
本カードは契約者本人に発行されたものです。相続人や配偶者でも、死亡後に買物、キャッシング、ポイント交換等へ使わないでください。家族カードも本会員の契約に基づくため、死亡を知ったら利用を止めて発行会社へ確認します。
三井住友カードの案内では、本会員の死亡退会により、家族カード、ETC、PASMO・Suica、Apple Pay、Google Pay等も同時退会となり、家族カードだけを継続利用できないとしています。必要な家族は自分名義で新たに申し込みます。
未払金・未計上利用は退会後も確認
死亡による退会をしても、死亡前の買物、一括・分割・リボ、キャッシング、年会費等の債務が当然に消えるわけではありません。未計上の利用が後日届くこともあるため、最終請求まで確認します。
三井住友カードは、支払いが残る場合は利用代金明細書を登録住所へ郵送し、登録口座が凍結して引き落とせないときは届出人へ連絡する場合があると案内しています。楽天カードも、退会後でも未払い債務・未計上利用があれば請求する場合があると明記しています。
口座が凍結されたときは、相続人が故人のネットサービスへログインして支払方法を変更せず、カード会社から指定された振込先・方法に従います。請求書、振込記録、残高回答を保存してください。
継続決済は元の契約先でも変更
カードを退会しても、電気・ガス・水道、携帯電話、ネット回線、保険、動画配信等の元契約は自動的に終了しません。利用明細から継続決済を一覧化し、各契約先で解約または支払方法変更を行います。
三井住友カードは、各契約先へ連絡した後も2~3か月カード払いが続く場合があると案内しています。変更した日、契約先の受付番号、最終請求月を記録し、カード会社と元契約先の両方を確認します。
公共料金の契約先へ連絡するときは、死亡後の電気・ガス・水道の名義変更・解約で継続利用と停止の確認事項を整理してください。
会社ごとに受付方法が異なる
三井住友カードは、配偶者・親族がウェブから死亡退会を申し込めるカードがあり、親族以外は電話窓口へ連絡する取扱いです。一部の銀行一体型カードや商品は、銀行等で別手続きが必要です。
楽天カードは、親族がカードを手元に用意してコンタクトセンターへ電話するよう案内しています。楽天銀行カードは楽天銀行が窓口です。イオンカードは、相続人がコールセンターへ連絡し、カード種類・状況に応じた案内を受ける取扱いです。
同じブランドロゴでも発行会社・商品により窓口と書類が異なります。検索で見つけた電話番号ではなく、カード裏面または発行会社公式サイトの最新情報を使います。
家族カード・ETC・スマホ決済
本会員の死亡退会に伴い、家族カードやETCカードも同時に使えなくなる会社があります。楽天カードも、本カード解約時に家族カード・楽天ETCカードが自動的に同時解約になると案内しています。
ETC車載器からカードを抜き、ETCマイレージサービス、障害者割引、車両管理等に登録がある場合は別途変更します。スマホのウォレットからカード情報を削除し、定期券・交通系ICが一体なら、退会前に駅や発行事業者の手続きも確認します。
ポイント・マイル
ポイントはカード会社・ポイントサービスごとに、死亡時の失効、相続、統合、移行の可否が異なります。相続人が故人としてログイン・交換せず、カード会社とポイント運営会社へ死亡時の扱いを確認します。
三井住友カードの死亡退会案内では、退会するとポイントは失効するとしています。一方、航空マイル等はカード契約とは別の会員制度で、別途相続手続きが必要な場合があります。解約前に残高とサービス名を控えます。
電子マネー・交通系IC
クレジットカードに楽天Edy、WAON、Suica、PASMO等が付いていても、チャージ残高の返金・利用・失効の方法は一律ではありません。カードを裁断する前に、カード会社と電子マネー発行事業者へ確認します。
例えば三井住友カードは、電子マネーごとに返金・駅窓口・返金不可等の異なる取扱いを案内しています。楽天カードは、カード内の楽天Edy残高を使い切ってから裁断するよう案内しています。電子マネーの残高・ポイントの確認と、Suica・PASMOの払戻しを分けて確認してください。
必要書類・情報
- カード番号、発行会社、故人の氏名・生年月日・住所・電話番号
- 死亡日と申出人の氏名・連絡先・続柄
- 死亡の記載がある戸籍、住民票除票、死亡診断書等
- 申出人の本人確認書類、故人との関係が分かる戸籍等
- カード会社所定の届出書、返送を求められたカード
- 未払残高・継続決済・付帯カードの一覧
電話だけで完了する会社・商品もあれば、書類提出が必要な場合もあります。最初から原本を送らず、発行会社の案内を受けて必要な範囲を提出します。
費用
死亡による退会手続きに手数料が示されていなくても、未払利用代金、リボ・分割・キャッシング残高、年会費、振込・書類取得費、電子マネー払戻手数料等が生じる場合があります。支払済み年会費の返金可否も商品・規約ごとに確認します。
相続放棄を検討している場合
カードの停止・死亡連絡と、故人の債務を相続人自身が支払うことは分けて考えます。多額のリボ・キャッシングや他の借入れが疑われる場合は、残高を確認し、安易な返済やポイント利用をせず、相続放棄を扱う専門家へ早めに相談してください。
野田市・柏市・流山市・松戸市の管轄・問い合わせ先
4市とも、クレジットカードの停止・死亡による退会・未払残高の確認は市役所の管轄ではありません。カード裏面、利用明細、引落口座から発行会社を特定し、その会社の公式窓口へ連絡してください。
野田市
カード裏面・利用明細に記載されたカード発行会社
市役所やVisa・Mastercard等ではなく、実際にカードを発行し請求している会社へ連絡します。
流山市
カード裏面・利用明細に記載されたカード発行会社
市役所やVisa・Mastercard等ではなく、実際にカードを発行し請求している会社へ連絡します。
問い合わせ先の確認日:2026年8月28日。電話番号・受付方法は変わるため、カード裏面または各社の最新公式案内をご確認ください。
自分でできるか
カード発行会社とカード番号が分かれば、相続人・親族が公式窓口へ連絡して進められます。カードごとに「発行会社・退会日・未払額・継続決済・付帯カード・ポイント・電子マネー・完了確認」を記録します。
専門家に相談した方がよいケース
- 多額のリボ・キャッシングや複数の借入れがある
- 相続放棄を検討している
- 死亡後の不正利用・身に覚えのない請求がある
- 法人・事業用カード、連帯保証、海外発行カードがある
- 相続人間で未払金やポイントの扱いが対立している
注意点
- 家族でも使わない:本カード・家族カード・ETCの利用を止めます。
- 先に切らない:番号、発行会社、付帯機能、電子マネーを確認します。
- 発行会社へ連絡:国際ブランドや市役所ではなく、実際の発行会社が窓口です。
- 元契約も変更:継続決済は公共料金等の契約先でも手続きします。
- 未払金を確認:退会後の未計上利用・最終請求まで保存します。
- 商品別に確認:銀行一体型・法人・提携カードは窓口が異なることがあります。
よくある質問
カードを切れば解約になりますか
なりません。現物の裁断は契約の終了ではないため、発行会社へ死亡を連絡して正式に退会します。
家族カードはそのまま使えますか
本会員の死亡退会に伴い停止・同時退会となる会社があります。利用を止め、必要な人は自分名義で新規申込みを行います。
退会すれば未払金はなくなりますか
なくなりません。死亡前の利用や未計上分、リボ・分割・キャッシング等について、カード会社の残高と支払方法の案内を確認します。
カード払いの公共料金も自動解約されますか
元の契約は残ります。各契約先で解約または支払方法変更を行い、最終請求まで確認します。
カードが見つからない場合はどうしますか
口座明細、郵便物、メールから発行会社を特定し、紛失・盗難窓口を含む公式窓口へ死亡を連絡します。
関連する相続手続き
参考にした公式情報
- 三井住友カード「カード会員さまがお亡くなりになった場合の退会」
- JCB「契約者が亡くなった場合の退会方法」
- 楽天カード「カードの契約者が亡くなった際の手続き」
- イオンカード「カード名義人が亡くなった場合の退会手続き」
- 裁判所「相続の放棄の申述」
情報確認日:2026年8月28日
受付方法、必要書類、未払金、ポイント、付帯カード、電子マネーの取扱いはカード会社・商品により異なります。カード裏面に記載された発行会社の最新公式案内を優先してください。